各部署紹介

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外来化学療法室

部署説明と主な疾患

外来化学療法室には、専属の医師と看護師、薬剤師が勤務し、ベッドとリクライニングチェア計21床を使用し年間約12,000件の治療を実施しています。
近年、がん薬物療法は、新規薬剤の開発がすすみ、副作用を軽減するための支持療法(吐き気止め、抗生物質など)の進歩によって、自宅で普通の生活を送りながら、最新のがん治療を安全に受けることが可能になりました。患者さんが日常生活を送りながら、治療を継続できることが外来がん薬物療法の最大のメリットです。多職種と協働しながら安全、確実な投与管理、副作用マネジメントや意思決定支援のための情報提供やケアの提供、患者さんの療養をサポートし最良のがん治療を提供しています。

主な疾患

  • 大腸がん、乳がん、胃がん、食道がん、膵臓がん、悪性リンパ腫などの血液腫瘍、前立腺がん、腎がん、肺がん、婦人科系腫瘍、頭頚部がん、脳腫瘍などの悪性腫瘍
  • 関節リウマチ、クローン病、ベーチェット病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患や炎症性疾患

看護の特徴

がん薬物療法を受ける患者さんが体験する症状は、吐き気や脱毛、過敏反応などのほかに、新しい薬剤の導入により身体的症状もさまざまになっています。また、経済的な問題など心理社会的な苦痛を伴うことがあります。このような治療による心身、社会的影響をできるだけ少なく、少しでも安心して安全に治療を受けていただけるように、看護師は患者さんのお話を聞き、対応することに勤めております。外来化学療法室を利用する患者さんには事前にオリエンテーションを行い、病棟、総合外来、がん相談支援センター、緩和ケアチーム、がん看護外来と連携をはかりながら患者さんの支援に取り組んでいます。

メッセージ

がん薬物療法はがんの種類によって、多種多様であり、新しい薬剤が次々に導入されています。常に最新の治療法に目を向けての勉強が必須となりますが、私達の看護で少しでも患者さんが安心して治療を受けられることにやりがいを感じています。
また、外来という限られた時間の中ではありますが、患者さん一人一人の気持ちをしっかり聴き対応することをモットーに日々努力しています。

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