各部署紹介

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油症ダイオキシン研究診療センター

部署説明

油症ダイオキシン研究診療センターは、昭和43年に発生したカネミ食用油による食中毒事件(以下油症)の治療法開発の推進と発生機序の解明に向けた研究を推進する研究診療拠点として、平成20年4月に設置されました。発症より50年以上が経過した現在でも、全身の倦怠感、関節痛やしびれなどさまざまな症状に悩まされている患者さんがいます。

このセンターでは、患者さんの症状やニーズに迅速に対応できるよう、より良質で適切な診療や新たな治療法の開発、ダイオキシン類の人体への影響を明確にするために疫学調査や臨床試験を行っています。皮膚科外来における油症外来での診療に加え、平成22年11月より新たに油症外来を窓口に各診療科(眼科・呼吸器科・産科婦人科・歯内治療科・耳鼻咽喉科・神経内科・心療内科・整形外科・内科・循環器内科)を紹介するための「油症診療ネットワーク」を開設、患者さんをサポートしています。

看護の特徴

専属の看護師1名で、油症外来における診療の補助および処置介助、メディカルソーシャルワーカーや油症相談員・各自治体と連携を図りながら患者さんの相談や精神的ケア、生活指導、油症検診時(長崎、福岡、広島)の患者支援を行っています。また、油症患者リストや家系図のデータの作成、臨床試験コーディネーターとして臨床試験全般に係る活動を支援しています。

メッセージ

患者さんと関わる機会は他の部署と比べて少ないでのですが、患者さんのニーズに応えられるよう、また患者さんと医師とをつなぐ架け橋となれるように、患者さん一人ひとりの心に寄り添う看護を行うことを目指しています。患者さんを中心として、さまざまな職種と連携を図る中で、看護師がどう関わるべきかを常に考え、振り返りながら患者さんへ還元していけるように頑張っています。

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