教育体制

Education

プリセプターシップ

プリセプターシップとは

プリセプターシップとは新人看護職員(プリセプティ)が仕事と職場にスムーズに 馴染めるように、技術的な指導とメンタル面のサポートを行う教育システムです。1年を通して若手の先輩がプリセプターを担当し、深刻なリアリティショックを体験することなく、看護が実践できるように支えます。看護部では、さらにプリセプターの相談役としてベテラン看護職員によるエルダーを設けて、共にプリセプティへの指導が適切に行われるようにバックアップしています。

プリセプターシップに関する基本方針

  1. 新人看護職員の育成は、スタッフや管理者を含めた全員で育てるという意識を一人ひとりが持って関わっていく。
  2. プリセプターはプリセプティの指導や教育全般に関わっていくが、特にプリセプティの「職場への適応」「精神面での支援」を行なうことが重要な役割である。
  3. プリセプターの相談役としてエルダー(リーダークラスの看護職員)を設けプリセプターを支援する。
  4. プリセプター、エルダー、教育担当副看護師長は、お互いの意見交換や情報共有の場を定期的に設け、プリセプティに対して意図的に育成する意識を持つ。

プリセプター支援教育研修

プリセプターシップの役割と機能を学び、プリセプターとしての能力を高める目的で、計28時間のプリセプター支援教育研修を実施しています。

プリセプターシップサポート体制

プリセプティ、プリセプターをエルダーを中心とした全スタッフ、副看護師長、看護師長がチームとして支援する体制をとっています。

現場の声 新人看護師からエルダーまで

業務から学習の進め方まで、先輩方が丁寧に教えくださいます

【プリセプティ(2023年入職)】

入職当初は戸惑うことも多かったのですが、プリセプターさんが会うたびに「大丈夫?困っていることはない?」と声をかけてくださったおかげで、安心感を持って業務に取り組むことができました。部署には様々な診療科の重症患者さんが入室されるので、より緊張感を持って一人ひとりの患者さんを看護しなければなりません。だからこそ学ぶこともたくさんあって、何から始めればいいか迷っていた時にはおすすめの書籍を紹介していただき、学習の進め方まで丁寧に教えてくださいました。プリセプターさんが不在の時は、経験豊富なエルダーさんがサポートしてくださいます。先輩方に支えていただきながら、今では「私が担当している」という責任感を持って患者さんに接することができるようになりました。

先輩方のサポートがあるから、安心して患者さんと向き合えます

【プリセプティ(2023年入職)】

プリセプターさんは、いつでも頼りにできる心強い存在です。緊張と不安でガチガチだった入職当初から、業務のことだけでなく体調のことまで気にかけてくださいました。初めて一人で処置を行った日、「上手だったよ。もっと自信をもっていいよ」と褒めてくださったことが嬉しくて、次もがんばろうって思えました。まだまだ自分一人でできることは少ないし、うまくいかないことも多いですが、いつも前向きな言葉をかけていちばん近くで見守ってくださるおかげで、安心して患者さんと向き合うことができています。今の課題は、安心安全な看護を提供するために、いろいろな経験を積んで知識や技術を高めること。尊敬できる先輩方を目標に、患者さん一人ひとりの想いに寄りそえる看護師になりたいです。

患者さんファーストの看護のため、相談しやすい環境づくりを

【プリセプター(2019年入職)】

プリセプティには根拠を持って看護ケアを実施してほしいので、それぞれの処置に動機づけをしながら指導を行うようにしています。また、できる限り患者さんのそばでコミュニケーションを取りながら悩みや不安を聞いて、信頼関係を構築できるようサポートしています。見本にしているのは、私が入職したばかりの不安だった時期にやさしく接してくれて、安心して働ける環境を作ってくださったプリセプターさんやエルダーさん。先輩方から学んだことを後輩たちに還元できるよう、自己学習の進捗状況を確認したり一緒に研修終了後の振り返りをしたり、わからないことがあれば些細なことでも相談するように伝えています。プリセプティへの指導を通じて、自分自身も成長できるよう励んでいきたいと思います。

病棟内で情報を共有し、みんなで新人看護師を育てています

【エルダー(2015年入職)】

プリセプティによって個性も成長のスピードも違うので、技術の習得度のチェックや精神面のフォローを行いながら、一人ひとりに合わせた指導法を考えるようにしています。意識しているのは、新人看護師と同じ目線に立って働きやすい職場環境をつくることです。病棟全体で新人教育を行うという共通認識があるので、スタッフ間の情報共有を徹底しています。それぞれの悩みを解決できた時、成長が見えた瞬間にはやりがいを感じます。プリセプターからは、プリセプティへの指導に関する悩みや相談を受けるのですが、一緒に考えながら解決に導く過程は私自身の成長にもつながっています。これからも、新人看護師が安心感とやりがいを持って働ける環境づくりを目指していきたいです。